ネパール・トレッキング(クーンブ編)
10月21日(火)[晴れのち曇り]
パンカ(4480m)〜ゴーキョ(4790m)〜ゴーキョ・ピーク(5360m)往復

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6:00 起床 2.5℃ [脈拍68回/分]
7:45 ロッジ発
9:20 ゴーキョ(Gokyo・4790m)Sherpa Lodge&Restaurant着 13℃
10:30 ロッジ発
11:50 ゴーキョ・ピーク(Gokyo Ri・5360m)着/発 13℃
12:45 ロッジ着 11℃
19:00 就寝

 朝、快晴。
 パンカからチョルテン(仏塔)まで一旦登って、河付近まで下る。その後トラバース。沢沿いの階段状の石組みを登り、橋を渡って対岸(左岸)へ。その先が、First Lake(ツォー・メンマ)。賽の河原のようななだらかな石の道を歩く。ケルンがたくさんあるが、プラカスによると、これは、「ここまで安全に登ってこられてありがとうございます。」という意味で、みなが石を積んでいるとのこと。<★遠くにチョ・オユーを見ながらトラバース><★石段を登ってこのあと橋を渡る>
 そのうちに、Second Lake(ツォー・パルワ)。さらに川沿いを歩いていくと、チョルテン、タルチョー(祈願幟)が見えてきた。このあたり、その先の、チョ・オユーとともに絶景。
 チョルテンまで来ると、Third Lake(ドゥード・ポカリ)とゴーキョの村が見える。<★ゴーキョの村と湖>
ゴーキョまで実質1時間半くらいしか歩いていない。朝食も摂ったばかりだったので、ボイルドポテトだけもらって、食べきれない分は、取っておく。

 時間があるので、ゴーキョ・ピークに登る。明日の朝登るのがメインなので、今日は順応のために、半分くらいまで登って戻る予定だった。だから、プラカスは来ないで一人。<★なだらかなゴーキョピークの丘>
 しかし、調子が良く、「半分くらい」ってどのあたりまでなのだろう、と歩いているうちに頂上に着いてしまった。休み休みで、息は切れたが、頭痛などはない。ゴーキョ・ピークは、なだらかな丘で、頂上はなかなか見えてこない。あの岩の向こうまで行ってみよう、という行為を何度か繰り返すと、頂上のタルチョーにたどり着いた。
 登るうちに徐々に頭を見せてくるエヴェレストは、大きく雪煙を巻き上げていて圧巻。南西壁〜北面がはっきり見える。ほかにも多くの山が見えているのだけれども、眼はエヴェレストに釘付け。世界最高峰だから、というよりも、その姿がとても目立っていて、見るものを惹きつけるからだろう。何度も何度も写真で見てきた光景が眼の前にある、という感動のせいかもしれない。そしてエヴェレストを引き立てるようにローツェ、ピーク38(7591m)、マカルー(8463m)が連なって見える。

 振り返ると、ゴーキョの湖、ロッジ。その先には、タムセルク、カンテガ(6685m)。三つの湖のエメラルドグリーンが美しい。ロッジ裏手のゴジュバ氷河も壮大。
ゴーキョ・ピークからタムセルク、カンテガ
 そして、ゴーキョ・ピークの頂の先には、チョ・オユー、ゴジュバ・カン(7743m)、ギャチュン・カン(7952m)が横一列に並んでいる。ゴーキョ・ピークからチョ・オユー方面を望む
 また、この「歩いているだけで苦しい」というのがアコンカグアを感じられた。なつかしい苦痛。
 しかし、少しずつだが、雲が増えてきて、遠くの山を隠していく。今までの感覚だと、12時を過ぎたら、ガスが出てくる可能性がある。ゴーキョ・ピークの頂上付近は、踏み跡が錯綜していて分かりにくい。ガスで真っ白になる前に、さっさと降りることにする。明日の朝も登る予定であるし。

 降りてから、昼食。
 ゴーキョは、「湖畔のリゾート地」といった感じがする。ロッジも多い。
 エメラルドグリーンの湖、チョ・オユー、タムセルクなどを見ながら、ここでゆっくりするだけでも、とても気持ちの良い場所である。陽射しはあるが、風が冷たく、外にいるとちょっと寒い。でも、ロッジに付属のサンルームに入っていると、ぽかぽかと眠くなってくる。
 そのうちに、日が陰ってきた。急激に冷え込む。外に出てみると、今までとは桁違いに寒く、手袋なしでは手がかじかむほどだった。4790mという標高のせいもあるだろうが、湖が近いので、そこを抜けてくる風が冷やされる、ということも大きいと思う。
 明日の朝は冷え込みそうだが、ロッジでブランケット(掛け布団)を借りられるので、シュラフの上からこれをかければ、寝る分に関しては、だいぶ違うだろうと思う。


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