ネパール・トレッキング食事大全
クーンブ編

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各メニュー解説

Hot Drinks
  紅茶(ブラック、ミルク、ミント、レモンなど) tea(black,milk,mint,lemon)
コーヒー(ブラック、ミルク、レモンなど) coffee(black,milk,lemon)
ホットレモン、ホットミルク、ホットチョコレート hot lemon,hot milk,hot chocolate
ボイルドウォーター(湯冷まし水) boiled water
・それぞれcup,small pot,midium pot,large potなどがある。Small potは1.0-1.5リットルくらい。値段はcup×5くらい。
・高所では水分を大量に取る必要があるため、とにかく紅茶を飲んだ。現地で一般的に飲まれているのがミルクティ(現地では"チャー")。いわゆるストレートティは、"ブラックティ"と称す。ただ、砂糖はテーブルなどにおいてあって、自由に使うことができる。
・ビタミンC補充のために、ホットレモンも有用だと思う。
Cold Drinks
  ミネラルウォーター mineral water
コーラ、スプライト、ファンタなど coke,sprite,fanta
ビール、ウィスキーなど beer,whisky
・これらは、基本的にトレッキング中には高価な飲み物。
・ミネラルウォーターに関しては、別項(ネパール・トレッキングあれこれ)を参照のこと。
・高所でのアルコール類は控えたほうが賢明。
Breakfast(Rs90-200)
  トースト(プレーン、蜂蜜、ジャム、ピーナッツバターなど) toast(plain,honey,jam,peanut butter)
チャパティ(同上) chapati(plain,honey,jam,peanut butter)
チベタンブレッド(同上) Tibetan bread(plain,honey,jam,peanut butter)
ホットケーキ(pancake)(同上) pancake(plain,honey,jam,peanut butter)
・トースト:日本のパンより小さめ。普通2枚で1セット。
・チャパティ:ナンみたいなもの(ナンは発酵させてある)。歯ごたえがあっておいしいが、水がないと食べにくい。焼き立てならなお良く、冷めるといまいち。
・チベタンブレッド:ゴマ風味ふくらし揚げパン。意外に油っぽさはない。
・ホットケーキ:ディンボチェのフルーツパンケーキは絶品だった。切ってみるとちゃんと果物が形を残して入っていた。感激した。
Egg(Rs100-120)
  ゆで卵、目玉焼き、スクランブルエッグ boild,fried,sclambled
オムレツ(チーズ、トマト、オニオン、ガーリック) omeltte
・標高が低いところでは鶏を飼っているロッジが多く、卵も新鮮。貴重なタンパク源となるので、なるべく毎日食べるようにしていた。
Soup(Rs100-120)
  チキン、ガーリック、トマト、野菜、マッシュルーム、ポテト、卵 chiken,garlic,tomato,veg,mashroom...
ヌードルスープ、シェルパシチュー nookdle soup,shelpa steaw
シェルパシチュー・スープは何でもたいていおいしい。低地ではちゃんとした野菜が入っているが、高所に行くとただの粉末スープにお湯を入れただけになる。それはそれで完成された味がするのだが。
・もちろん熱いうちに飲むのが良い。たまに冷めたものが出てくるときがあり、それは困った。
・夕食で、メイン料理とスープを一緒に頼むと、スープが先に出てくる。小さいロッジだと、かまどがひとつしかないため、スープを作ってから次の料理にうつるので、その後時間がかかる。フライドライスなど単独では食べにくいので、一緒にスープを頼んでいるのだが、ライスが出てくるころにはスープが冷めてしまって食べにくい。
・ヌードルスープはスープスパゲティのイメージ。これだけでは物足りないが、あっさりしていて食べやすい。
・シェルパシチューは雑炊のようなホウトウのような感じ。米と野菜とパスタが入っている。食欲がないときにもするする食べられるし、朝食にもいい(右写真がシェルパシチュー)。
Potato(Rs90-250)
  ゆでジャガイモ、フライドポテト、マッシュポテト、ハッシュブラウン boiled,fried,mashed,hash,brown
・現地のほとんどの畑でジャガイモが作られているため、ジャガイモ料理は多い。大きさは、日本で見かけるものより小ぶり。
・油で揚げたり、炒めたりしないで、ストレートにゆでただけのボイルドポテトが一番おいしい。ボイルドポテトは量が多くておなかにたまるので、少しずつ時間をかけて食べたいときの昼食に良い(停滞時や宿泊地に早くついたときなど)。塩がついてくるが、何もつけなくても甘みがある。
Rice(Rs110-200)
  プレーン、野菜カレー、ミートカレー、 plain,veg.curry,meat curry
フライドライス(野菜、卵、ミックスなど) fried rice(veg,egg,mixed)
・いわゆるインディカ米。細くてパサパサしてる。
・ライスは、フライと炊いたものの二つに分けられる。
・フライドライスはほぼチャーハン。ボリュームもあって食べ応え十分。ただ、ロッジで使う油の質によって味が左右される。
・炊いた米はカレーかダルバートになる。カレーは全然辛くない。スープみたいな感じでとろみがない。米とカレーが別々に出てきて、スプーンですくって混ぜながら食べる。辛くない分少し物足りないが、辛過ぎるよりはいい。
・ダルバートはネパールでの一般食。カレーの具とダル(豆)スープが米に付いてくる。米とスープを混ぜながら食べる。スープだけだと味のしないおしるこみたいな感じだが、米と一緒に食べるとおいしくいただける。思ったほど(よく言われるほど)まずくはない。ロッジによってスパイス、具などが様々で同じダルバートでも全然違う味がする。
Noodle(Rs100-200)
  フライドヌードル(野菜、ミート、チーズ、ポテトなど) fired(veg,meat,cheese,potato)
ララヌードル rara
チョウメン chowmein
スパゲティ、マカロニ  
チョウメン・フライとスープに分かれる。
・フライドヌードルは、焼きソバか焼きビーフンのような感じ。ガーリック味がベース。味は油の質に左右される。チーズ入りフライドヌードルというのもあるが、基本的に焼きソバにチーズは合わないと感じた。温かいうちはいいが、麺が冷めてくるとチーズが固まってしまい食べにくいことこの上ない。(右写真がチーズ入り)
・ララヌードルは普通のインスタントラーメン。日本のものより量が少なく、コシがない。具をつけないと本当にただのラーメンで物足りない。
・ララ以外にワイワイという銘柄もあるが、ワイワイのほうが値段が高く、また置いているロッジも少ない。
Momo(Rs100-140)
  野菜、ポテト、ミート veg,potato,meat
それぞれ、蒸したもの(steamed)と、揚げたもの(fried)がある。  
スチームドモモ・基本は餃子で、皮は少し厚め。
・スチームドは全く蒸し餃子(右写真)。ほとんどハズレがなく、おやつにもメインの副食としてもOK。一般的には一皿6-8個くらい。
・フライは、小さなスプリングロール。単純に揚げ餃子とも違う。
Spring Roll(Rs100-180)
  野菜、チーズ、ミート、ポテトなど veg,cheese,meat,potato,mixed
springroll・日本語にすると春巻だが、大きさが全然違う。
・オムライスくらいの大きさがあり、それだけでメイン料理となりうる。具にチーズの衣がかぶさっていて、油で揚げてある。パリパリでジューシー。ケチャップなどをかけて食べないと味はあまりしない。
・日本では味わえないうまさ。機会があれば一度は食べておくべき。
Steak(Rs180-260)
  ヤク yak steak
・ヤクの肉は硬くてクセがある。消化には悪そう。ロッジによってその硬さや調理法もだいぶ違うらしい。
・ステーキとして食べることはなかったが、肉入りフライドライスに入っていた。
  ピザ、サンドイッチ、ポップコーンなど  
・西洋的な食事もあるけど、あえてここまで来てこういうのを食べようという気はしなかった。

三食のメニュー選択

朝食
  ・ホットドリンク、パン、卵というのが大体のパターンだった。
・寒いときにはヌードルも身体が温まるので良い。
・7時以降というのが基本で、それ以前に出発する場合は事前にロッジの人に連絡しておいたほうがいい。
・早く出発したいときは、前日夜に朝食のメニューを書いて渡しておくと、翌朝スムーズ。
昼食
  ・昼食後行動するなら、油もの(Fried)は避けたほうが賢明。
・ヌードルやモモ、ボイルドポテトなどあっさりしたものがいい。
夕食
  ・ここで今日の疲れを癒し、明日への活力を養わなければならない。
・ライスやスプリングロール、スープなど。
・好きなもの、メニューを見てるだけでわくわくしてくるようなものを頼むと、楽しい。
台所・油が悪くて、食あたりになった、という話を聞いていたので、最初はなるべく油ものは避けようと食事を選んでいた。
・そうすると、メニューもカレー、スープ、チャパティ、ボイルドポテトと限定されてくる。
・だんだん、頼むものが単調になってきたので、途中からあまりに気にせず"Fried " のものも頼むようになった。
・油ものは、ロッジによって、あっさりしたものもあれば、かなり油がきついものもなる。使っている油(使い回しが多いらしい)によるものだと思う。

私的ベスト3メニュー

1)ディンボチェ Sonam Friendship Lodgeのbanana pancakeとapple pancake
  ・ホットケーキの中にちゃんと生のバナナとリンゴが入っていた。
・トレッキングを始めて10日目。久々の果物だったので、余計に感激が大きかった。
・リンゴは種まで入っていて、シャキシャキ感も残っていた。
・悪天のため、停滞中だったが、これを食べられるなら、しばらくここにいてもいいかな、という気さえした。
2)パンカ Fanga View Point Lodgeのveg.curry rice
  ・何がうまいって、ここの米。日本の食堂よりうまいんじゃないかというぐらい上手に炊けた米だった。
・カレーももちろんおいしかったが、米の味のほうが印象に残っている。
・ネパールで食べた米ではここのが一番だった。
3)ドーレ Himalayan Hotelのveg.spring roll
  ・初めて食べたスプリングロール。どんなものが出てくるか不安だったが、口に入れた瞬間に感動した。
・外側のパリッと揚がった皮をナイフで開き、内側にはトローリとしたチーズにくるまれたチンゲン菜。パリパリとジューシーの絶妙なハーモニー。
・この後、別の場所でも何度かスプリングロールを食べたが、ここのものにはかなわなかった。

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