ネパール・トレッキング(クーンブ編)
11月2日(日)
ルクラ(2840m)〜カトマンドゥ

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6:00 起床 13℃ [脈拍66回/分]
6:30 朝食
7:15 ロッジ発
10:15 ルクラ発(Gorkha Airlines)
11:05 カトマンドゥ着

 風邪というより、二日酔い的な症状で、朝から気持ちが悪い。やっぱりビールはやめておけばよかった。
 レモンジュースと、コーンマフィンだけ食べる。
 プラカスにチップを渡す。Rs2500。行動中のお茶代は、基本的にガイド料に含まれていないが、今回は、全部出してもらっていたので、その分も込み。本当は、Rs3000なんだけど、Rs500マイナスなのは、ゴラクシェプからの下りで、ガイドだけ先に行ってしまった分のペナルティ、という説明をした。
 空港に着くが、続々と来る飛行機は全部別の会社のもので、我々が乗る会社のものは来ない。話によると、カトマンドゥでのマウンテンフライト(遊覧飛行)の客を優先させるので、1時間は遅れるとか。何だそれは。天気が悪いから飛べない、というのは分かるけど……。日本じゃ考えられないな。さすがネパール。

 7時30分の予定が、10時過ぎになって、ようやくフライト。
 ルクラを去るとなると、感慨もひとしお。この飛行機に乗って、ルクラに来たのは18日前か。

 前半は順調だった。ゴーキョまでは、高所障害もほとんどなく、ゴーキョ・ピークには、二回も登ることができた。
 まず天候が変化した。雪が降るとは考えてもみなかった。10月から11月は、毎日天気が良くて、快適なトレッキングになると、ほとんどのガイドブックには書いてあったし、前半の天気はまさにそういう感じだったからだ。ルクラ飛行場
 そして、体調が悪化した。症状からして当然高所障害だと思った。カラ・パタールの頂上に1時間半もいたのが間違いだと思った。しかし、いくら高度を下げても体調は変わらなかった。今でもはっきりした原因は分からないが、たぶん風邪だったのだろう。ゴラクシェプからの下りはずっとフラフラだった。

 まあ、あまりにも順調すぎると、心に残るものもなくなってしまうから、多少のトラブルは歓迎すべきなのだろう。雪の後のディンボチェでの夕景はとても素晴らしいものだったし、新雪をかぶった山々は、いままでとは全く違った表情を見せてくれた。
 体調の悪さだって、あとから考えれば笑い話だし、これが終盤でよかったとも思える。序盤にこんな体調になっていたら、即刻下山しなければならなかっただろうから。
 結果としては、ゴーキョ・ピーク、カラ・パタール、エヴェレスト・ベース・キャンプの三つの目標を全て達成することができた。しかも、一日雪でステイしたにもかかわらず、日程としては一日早く下山することになった(カトマンドゥに戻って、旅行会社のオフィスで、一日分$20を返還してもらった)。
 最後はバタバタしたが、全体で見れば、実りがあり、考えさせられることの多い、素晴らしいトレッキングになったと思う。次があるとすれば、やはり、頂に立ちたいとは思う。

 カトマンドゥへのフライトは、行きとは違って雲が多く、山はあまり見られなかった。眼下のどこまでも続いている段々畑のほうが印象的だった。
 山はどんどん小さくなり、街が少しずつ大きくなってきた。カトマンドゥのあの独特のにおいが近づいてきたような気がした。

 飛行機は、カトマンドゥの空港に静かに着陸した。
 クーンブでのトレッキングは終わったが、カトマンドゥでの生活がこれから始まる。

 旅はまだ続く。


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