尾白川下流域アイスクライミング
岩間ルンゼ、刃渡り沢

2005年12月17日(土)〜18日(日)
メンバー:佐野、畑、神谷(記)


12月17日 岩間ルンゼ
そもそもは、黄連谷に行く予定だった。しかし、12月初旬からの雪で、明らかに雪崩が怖い。
だったら、篠沢七丈瀑でもと思ったのだが、土曜から日曜にかけて、この冬一番(十年に一度)とかいう寒気が来るという予報。
結局、全部あきらめて、尾白川下流域でアイスクライミングをすることにした。

甲斐駒ヶ岳遠望1 甲斐駒ヶ岳遠望2 ガンガノ沢F1(錦滝)
真ん中に水流があり、
とても登れる状態ではない。
岩間ルンゼ
先行パーティがあった。
出合すぐの20m滝。
発達はそれほどでもないが、
充分登れるくらいに凍ってはいる。
しかし、20m滝の上は細々と氷がある程度。
登っても仕方がなさそうなので、これで降りる。

12月18日 刃渡り沢
岩間ルンゼの氷はあまり発達していなかった。
登った後、刃渡り沢の様子を見に行ったが、対岸から見た限りでは、何とか登れそうに見えた。
時間がないので、その日は登れず、引き返した。
翌日、刃渡り沢のためにまたアプローチするか、はたまた確実に凍っている場所に転進するか、という選択を迫られたが、せっかくなので、刃渡り沢に行ってみることにした。
17日の夜は、記録的な寒波が来るという予報だったが、大雪となったのは日本海側のみで、このあたりはほとんど降らなかった。
ただし、甲斐駒ヶ岳の上の方はずっとガスっており、風も強そうだった。

ガンガノ沢F1
前日より氷結状態は良さそうで、登れなくもなさそうだった。
対岸から見た刃渡り沢。
画面中央が「双翼の氷柱」。
林道終点から尾白川に降りる。
下降ではFIXロープを使用。
中途半端に凍った尾白川をおそるおそる歩く。
大岩をちょこちょこ巻きながら出合を目指す。
出合のナメ滝は、氷結悪く、右から巻いて登る。
その後もロープは出さなかったが、右へ左へルートファインディングしながら登っていった。
「双翼の氷柱」に到着。
まずは、左をリードする。 ツララ状でなかなか面白い。
氷結状態は充分。 落ち口に抜けたら、右奥の灌木でビレイする。 そのまま上流に向かい、大滝へ。 右のツララは、ミックスなら登れるか、という感じ。
左奥(対岸からは岩に隠れて見えない)に取り付く。 ルート取りはいろいろ考えられる。 まず凹角部分をリード。 トップロープで右側の壁にチャレンジ。
再び「双翼の氷柱」に戻り、トップロープで右側を登る。 3人が3本登ってこの日は終了。
ゲートに戻ったときには陽が落ちて暗くなっていた。

12月17日(土) 晴れ
10:35 ゲート出発
11:05 ガンガノ沢
11:15 岩間ルンゼ(1℃)
12:00 登攀開始(0℃)
13:00 登攀終了(0℃)
14:15 ゲート到着(0℃)

12月4日(日) 曇り
8:50 ゲート出発
9:55 林道終点(-6℃)
10:15 尾白川(-8℃)
10:30 刃渡り沢出合(-8℃)
11:30 「双翼の氷柱」下(-9℃)
12:50 大滝下(-10℃)
15:35 撤収(双翼の氷柱・-10℃)
16:10 林道終点(-8℃)
17:30 ゲート到着(-6℃)

この記録に関するお問い合わせなどはこちらから。


[入口] [山記録]