山行短信
八ヶ岳 大同心ルンゼ大滝(見学)

2002年3月2日(土)
メンバー:武藤(同流山岳会)、神谷(記)
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遠望
<大同心ルンゼ大滝(遠望)>
ここまでのアプローチで、すでに両側の支流から多くのスノーシャワーが降ってきていた。
時間も遅かったのだろう。とにかく早く登って、さっさと帰らなくてはまずい、と思った。
遠めに見える大滝は、十分発達していて、登れそうに見えたのだが。



<大同心ルンゼ大滝>
しかし、近寄るにつれ、大滝登攀は不可能だと確信した。
落ち口から絶え間なく降り注ぐスノーシャワー。
すでに、「スノーシャワー」と言う状態ではなく、「チリ雪崩」と言ったほうがよさそうだ。
直径5cmほどの氷の粒が次々に落ちてくる。
しかも、時々は、こぶしほどもある大きなものが落ちてきて、
さらに、木の枝までも降ってきた。
ここは、上部のルンゼからの雪崩が、大滝にすべて集約されてしまう。

氷は実によく発達していて、登り甲斐がありそうだ。
しかし、登っている最中に大きいのが一発来たら、間違いなく吹き飛ばされるだろう。
これは駄目だ、一刻も早く降りなくてはいけない。
左右の沢からのシャワーの量も徐々に増えだしている。
駆けるように逃げ帰る。

その後、硫黄岳に登り、下山。
大滝をこの時季に登るのなら、暗いうちに取付かなくてはいけないと、反省。





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