山行短信
三ツ峠

2000年11月18日(土)−19日(日)
メンバー:大西、村野、中村、武藤、石川、三堀、神谷(記)
(村野、中村、武藤は、18日のみ)


11月18日(土)
◆先週の越沢バットレスに続いてアイゼントレーニング。この時期は雪が降るかどうか不明なので、中途半端。本チャンには行けないので冬壁に向け、トレーニングに励むのみ。
◆今年初の三ツ峠。風が冷たくちょっと寒い。考えることはどこも同じ。アイゼントレのパーティがゾロゾロ。クライマーが多い。
一般ルートを行こうと思ったが順番待ちのようなので、リーダーピッチ(IV+)。村野さんがフラットソールでリードして、トップロープをセット。アイゼンで登る。
◆同時に地蔵ルート左(V−)にもトップロープ。こっちも登る。厳しいのでA0を使用。
◆そうこうしているうちにリーダーピッチに他パーティが侵攻して来たので、気分転換に草溝ルート(IV)をフラットソールで登る。アイゼンで登る人用にトップロープをセット。
◆石川さんがリードした都岳連ルート(V)を手袋なしで登る。V級を手袋+アイゼンではちょっと厳しい。でも手袋なしは、半分インキチかも。
◆人が減ってきたので、一般ルートにトップロープ。右ルート(III)は、アイゼン用のスタンス穴があいており、快適に登れる。
草溝ルートの右のハングで、アイゼンあぶみの練習。完全にオーバーハングの左ルートと、濡れているが傾斜はゆるい右ルートの2つが取れる。支点はそれほど古くない。左ルートを大西さんリード。トップロープで神谷、武藤さん、村野さん。右ルートは石川さんがリード。トップロープで村野さん。
◆登り過ぎで帰り道は真っ暗。懐電行動になってしまう。

11月19日(日)
◆用事がある人、足を負傷してしまった人が下山。彼等を見送って、テントを撤収したころには、日がずいぶん高いところに。
◆時間もないし、アイゼンは昨日十分やった、と言うことで(と言うことにして)、今日はフラットソールのみでフリークライミング。
◆4人になったので、神谷、三堀パーティと大西、石川パーティに別れる。
地蔵ルート右(V)を神谷リード、三堀君フォロー。大西パーティも石川さんリードで、同ルートを登る。今日も人が多く、空いているところをねらって行かないと順番待ち。
◆第一バンドからホットドッグ(IV+)。要ナチュラルプロテクションだが、ワンムーブを思い切って行ければ、問題ない。
◆大西パーティは石川さんリードで十字クラック(IV)
◆第二バンドからNo.16クラック(IV+)。フリーで行こうとしたが、どうしても進めずA0。
◆第三バンドから紅葉おろし(VI−)を狙っていたのだが、順番待ちが長そうなのであきらめる。右のIII級ルートを適当に登って終了点。
◆下まで懸垂下降。観音ルート右(V−)を石川さんリードで登り、神谷、三堀がフォロー。
◆そこからさあてこれから(VI−)にトップロープ。神谷、三堀、大西が登る。「これが楽にこなせるようになれば岩登りも『さあてこれから』だ。」とのことだが、私にとってはまったく楽ではなかった。岩登りは、まだまだスタート地点にも立っていないようである。・・・。
◆今日はこれで終わり。早めに終わりにしようと思っていたが、結局ずいぶん登った。

◇アイゼンの岩登りは消耗が激しい。足を信用して立ち込めれば良いのだろうが、アイゼンの歯が、ただ岩角に引っかかっているだけ、と言う状態を信頼するのは、まだまだ難しい。自然、腕の力で登ることが多くなってしまい、あっという間にパンプしてしまう。
◇とはいえ、手の力で簡単に身体を持ち上げられるわけではない。何せ手袋であるから。素手ならカチホールドであろう部分が、手袋をつけると、まったくホールドとして機能しない。ガバホールドを探すか、A0に逃げるか。
◇足で登る、と言ってみても、爪先立ちの状態で長時間耐えることも難しく、だんだんふくらはぎの筋肉が震え出してくる。つりそうな感じ。手も足も厳しい。
◇結局、練習不足でトレーニング不足なんだろうか。経験をつめば慣れるようになるのか。今回、アイゼンはフォローかトップロープしかやらなかった。リードをやるにはちょっとまだ力不足。


この記録に関するお問い合わせはこちらから。

[入口] [山記録]