ネパール・トレッキング参考資料
ネパール・ヒマラヤ・トレッキング案内 中村昌之/内田良平(山と溪谷社) 95年初版01年改訂第2版 【bk1】/【amazon】 写真が多く、イメージをふくらませるのにとてもよい。ルートの数もかなり多く、マイナーなルートにも詳細な解説がついている。 トレッキング前にルートを選択するのに使うのなら良いが、大きくて重いので、持ち歩けないのが難点。 日本で、現在普通に購入できるネパールのトレッキングガイドブックとしては、最新かつ最も詳しいと思われるので、その意味では貴重。 |
ネパールトレッキングガイド ―歩く・見る・撮る 内田良平(東京新聞出版局) 89年初版 左記の、「ネパール・ヒマラヤ・トレッキング案内」にコンセプトは似ている。写真が多く、ルート数も多い。 89年初版で、すでに絶版。掲載されている情報も古い。ロッジの有無や装備などの情報は、今ではもう使えない。 撮影ポイントなどのカメラマン向けアドバイスが載っているのが特長だが、古書店であえてこれを探すなら、左記「案内」を買った方がいい。 |
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地球の歩き方 ネパール〈2003〜2004年版〉 【bk1】/【amazon】 ネパール旅行中に、ふらっと4−5日くらいのトレッキングをするなら、この本で十分。取り扱っているエリアは限られているが、トレッキングの雰囲気はつかめる。 「ACAPミニマムインパクトコード」が掲載されているのは立派。こういう類(環境保護的なこと)は、ちゃんどガイドブックに記載すべきだと思う。 |
ブルーガイド・ワールド ネパール―ヒマラヤ・トレッキング 内田良平(実業之日本社) 95年初版 ハンディな一冊。95年初版で情報は少し古い。 トレッキング中に持ち歩くことを考えると、このサイズはベスト。ルートのガイドもわりと詳しく、写真も豊富。 カトマンドゥ〜ルクラの飛行機から見える山の山名説明は、他のガイドブックにはなくて便利。 ルートガイドとしては十分なのだけど、何か物足りない。 |
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トレッキング in ヒマラヤ 向 一陽著/向 晶子著(中公新書 1603) 01年初版 【bk1】/【amazon】 ゴーキョ、アンナプルナ、ランタンに行ったときの著者の記録。 トレッキングのガイドブックも紀行もたくさんある中で、これは読み物として秀逸。 行く前に読んでもなるほどなあ、と思えるし、帰って来てから読んでも、改めて納得させられることがある。 記録と情報(知識)のバランスが良く、紀行文のひとつの模範とも思える。 |
ナショナルジオグラフィック日本版2003年5月号 エヴェレスト初登頂50周年特別企画の特集号。 高山病、ヒラリー、シェルパなどのテーマごとにエヴェレストとその周辺地域の状況を多面的に描き出している。付録の地図も良くできている。特に、シェルパの話は考えさせられることが多い。 ページ数はそれほどないが、クーンブ方面に行くのなら、読んでおいて損はない。 |
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ザ・ヒマラヤ・トレッキング ―エベレスト街道を行く 中村昌之/中村みつを(山と溪谷社) 90年初版 コミック仕立てのトレッキングガイドブック。メインとなるのは、カラ・パタールまでのフルセットトレッキング(ガイド、ポーター、テントつき)の道中。 巻末には、ゴーキョ、アンナプルナなど6つのルートの解説もあり。 漫画なのでさらっと読める、という以外に特長はない。 |
ヒマラヤで考えたこと 岩波ジュニア新書 (313) 小野 有五(岩波書店) 99年初版 トレッキングのガイドではなく、ランタン谷の氷河調査隊の話がメイン。そこから地球環境保全の話に入っていく。 単なるトレッカーとは視点が違うので、学ぶべき点が多い。青少年向けに平易な言葉で書かれており、とても分かりやすく、知的好奇心をくすぐられる。 ヒマラヤに行くのなら、一読の価値はある。 |
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Lonely Planet Trekking in the Nepal Himalaya (8th Ed) 【amazon】 トレッキング中、この本を持っている欧米系トレッカーが多かったので、その後タメルにて購入(古書店でRs1790)。 最初から、この本を読んでおけばよかったと思った。詳しくて、役に立つ項目が多く、読んでいて面白い。 特に、「トレッキング中にミネラルウォーターを飲むな」という話は、目からウロコが落ちた。ペットボトルはリサイクルされないので、環境に良くない、ということなのだが、当たり前のことだけど、あまり意識していなかった。 また、他の英語ガイドブックより、英語が読みやすいように思う。トレッキングするなら、辞書を持ち歩いてでも、この本を読んだほうがいい。 |
Lonely Planet Nepal (6th Ed) 【amazon】 ロンリープラネットのネパール版。左記ガイドは、トレッキングに特化したものであるが、これはネパール全般を扱っている。一応トレッキングの記述もあるが、主要ルートのみ。 カトマンドゥなどの街のガイドや、ネパールそのものを知りたいのなら、こちらが断然良い。 この本を見て、カトマンドゥのクライミングウォールに行った(Pasang Lhamu Climbing Wall)。朝6時から、と書いてあったが、今は9時オープンになっていた。しかも、実際には現場に係員が来ないと始まらないので、登りたいなら夕方くらいに行く方が確実。トップロープのみだったけど、意外に難しく、楽しめた。 (タメルの古書店にてRs1250で購入) |
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Trekking in the Annapurna Region: Nepal Trekking Guides
(Trailblazer Guides) 【amazon】 私がネパールで購入したのは、99年の第三版。現在は、03年の第四版が出ているらしい。 これはアンナプルナ版だけれど、エヴェレスト版、ランタン版もある。 この本の最大の特長は、驚くほど詳細な村の地図。トレッキング中に通る村(カルカ)の一つ一つのロッジの名前と位置が、手書きの緻密な地図に描かれている。残念ながら、ロッジが次々に新しく建設されている現状では、情報がすぐ古くなってしまうので、もったいなく感じる。 エリアを絞っているだけに、読み応えはあるが、アップデート項目が後ろにまとまっているという構成は、いちいち対応させなくてはならないので、読みにくい。 (タメルの古書店でRs799で購入) |
Trekking in Nepal 【amazon】 71年初版で、97年第7版が最新。 老舗のガイドブックなのだが、どうもほかの本に比べて読みにくく、途中で読むのを挫折してしまった。 内容についてはコメントできないが、パッと見て文面にメリハリがなく、本自体が大きくて重すぎると思う。 (タメルの古書店でRS500で購入) |
日本語のガイドブックは、写真が多くて、計画を立てる上でモチベーションを上げるのには、とてもよいと思う。カラー写真は、見ているだけでわくわくしてくる。ただ、本自体が大きくて重すぎて、持ち運びには不便である。必要項目のみコピーをしても、写真が多すぎてるし、内容のほとんどがルートの状況説明なので、トレッキング中に読むべきことはあまりない(特にガイドをつけると、そう感じる)。 英語のガイドブックは、逆に写真はほとんどなく、モノクロの文章一色。その代わりに、内容は濃くて読み応えが十分ある。「Lonely Planet Trekking in the Nepal Himalaya」を見ると、全体で480ページのうちルートガイドは60%で、40%もの割合を割いて、トレッキングの諸注意が書かれている。その中には、ミネラルウォーターの話や、ACAP(アンナプルナ自然保護地域プロジェクト)の役割(→「ACAP・ミニマム・インパクト・コード」日本語訳ウェブサイト)、マオイストについてなど、トレッカーなら知っておかなくてはならないと思われることが多く含まれている。そして、これらのことは、日本語ガイドにはほとんど書かれていない。 大きさとしても重さとしても、トレッキングに持ち歩くことを考えられているし、読むべきところが多いので、ロッジでの暇つぶしにもなる。 サイズとしては「ブルーガイド」くらいで、密度が濃くて、実用的な日本語のガイドブックが欲しいと思う。写真が必要なら写真集を別途買うから。 それと、トレッキングをする日本人は増えているのに、ガイドブックを書く人はほとんど決まっているのだなあ、と思った。 なお、地図やトレッキングガイドブックは、(「案内」「歩き方」などの日本語の代表的なガイドブックでさえ)、タメルの古書店で購入できる。(ちなみに、当時のレートはRs1=\1.6くらい。) |
ネパール・トレッキング関連リンク
●ネパールトレッキング情報
Web上にネパールトレッキングの報告は、日本語でも英語でもとてもたくさんある。 まずは、上記サイトから情報収集をするのが一番早いと思われる。 |