○感冒薬のルルを、上部キャンプに於いて睡眠導入薬として使用した。飲んだ当初は眠気が来るものの、その眠気で寝付けないと意味はない。私にとってはあまり役に立たなかった。 ○鎮痛剤のイブを高所障害による頭痛の時に服用した。しばらく待てば治るものかもしれないが、寝る前に痛いととてもつらい。薬を飲むとすぐによくなった。 ○エスファイトゴールドは、休養日をのぞくほぼ毎日、夕食後に服用した。疲労回復が目的であったが、有用だったと思う。 ○パンビタンハイは、プラサ・アルヘンティーナ以降、ほぼ毎夕食後に服用した。野菜が摂取できなくなることなどによる、栄養の偏りを防ぐためである。それに加え、高所で有効と言われる鉄分の補給も目的にしていた。しかし、パンビタンハイには鉄分が含まれていないことが後に判明し、あまり意味がなかった。鉄剤なしで順応はうまくいったが、高所と鉄分との関係は不明である。 「登山の医学」(東京新聞出版社)によると、『ビタミン摂取量を多くしたり、ビタミンEやビタミンB複合体などを服用すると、高所やその他の特殊な環境における身体活動の能力が高まるというような科学的な根拠はない。長期の遠征登山においては、新鮮な野菜や果物が手に入らないので、ビタミンC欠乏にはビタミンC製剤を服用して対処せねばならない。(p135)』とある。 ○バンテリンコーワは、特に前半の筋肉痛軽減に役立った。高所に行ってしまうと、筋肉を酷使することはないので、あまり使用しなかった。 ○その他、下痢止めのためにワカ末を一回だけ服用した。 ○日射がきつく、日焼けで耳の後ろが水膨れになってしまった。放置していたら、寝ているあいだにつぶれ、そのうち直ってしまった。何か薬があればよかったと思った。 |